奇跡のソプラノ エディタ・グルベローヴァ 日本最後のリサイタル

2018年10月

奇跡のソプラノ エディタ・グルベローヴァ
日本最後のリサイタル
日本のオペラファンへ自身が選曲した名曲を贈る


チケットはこちら(楽天チケットならポイントがたまる!)

奇跡のソプラノ エディタ・グルベローヴァ
日本最後のリサイタル

指揮:ペーター・ヴァレントヴィッチ、東京フィルハーモニー交響楽団

 


 (c)nagy attila


古希を超えて「少女の声」という奇跡

オペラ評論家 香原斗志

 歌が立派なだけではない。それを少女のようにみずみずしい声で聴けるとは、失礼ながら思わなかった。昨年、東京で歌ったオペラ《ランメルモールのルチア》とアリア・コンサートのことである。1946年生れのグルベローヴァはすでに古希を超えている。杜甫が「人生七十古来稀なり」と書いたのが「古希」の由来だそうだが、古希にして少女の声を保つソプラノなど、稀どころか古来絶無であったはずである。
かつて圧倒された声の艶も、光沢も、丸みも健在で、耳を圧され、胸を打たれた。ひところ、声に若干の陰りが聴かれ、高音が苦しくなっていたが、古希を超えてネガティブな要素が陰を潜め、最高音のEs(三点変ホ)もギリギリではあるけれど、少女の声のまま響かせていた。レンジが多少狭くなっただけで、声に自在に強弱をつけ、色彩や陰影をたくみにほどこして、登場人物の喜怒哀楽を縦横に表現していた。また、言葉に対する感覚はむしろ以前より研ぎ澄まされ、いまなお成長する姿には敬服するしかなかった。
そんな奇跡の名花を、また味わうことができる。東京ではオーケストラの伴奏、川崎ではピアノ伴奏と、それぞれに味わいの異なる「少女」が現れるはずだ。奇跡の目撃者になれる日は近い。

 


 Wiener Staatsoper / Michael Poehn

エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)

スロヴァキアのブラティスラヴァ生まれ。故郷の音楽院を卒業し、1968年に同地の歌劇場に《セビリャの理髪師》のロジーナでデビュー。ウィーンに出て、1970年にウィーン国立歌劇場《魔笛》の夜の女王でデビューし、プロとしての本格的な活動を開始した。カール・ベームに認められ、1976年の《ナクソス島のアリアドネ》ツェルビネッタで国際的な注目を集める。以後は世界の一流歌劇場や音楽祭に次々とデビューし、キャリアを広げて行く。《リゴレット》のジルダ、《ランメルモールのルチア》のルチアなどコロラトゥーラの分野で大成功を収めた彼女が、次に挑んだのはベルカント・オペラだった。《清教徒》《シャモニーのリンダ》《テンダのベアトリーチェ》《夢遊病の女》《連隊の娘》など、当時としては珍しい演目を披露。またドニゼッティの女王三部作もエディタが取り上げてから人気になった作品だ。キャリアの後半には《ルクレツィア・ボルジア》や《ノルマ》を歌い、《異国の女》を蘇演した。キャリアの前半は“コロラトゥーラの女王”として、後半は“ベルカントの女王”として、エディタはオペラ界の頂点に立った。昨年のプラハ国立歌劇場オペラ来日に伴うソロコンサートでは、全く衰えを感じさせない、むしろ深みを増したコロラトゥーラを披露。客席はスタンディングオベーション、“コロラトゥーラの女王”健在をアピールした。

 

ペーター・ヴァレントヴィッチ(指揮)

ウィーン国立音楽大学で初めてオペラ「フィガロの結婚」「ドン・パスクワーレ」を指揮し、その素晴らしさから「類まれなるアーティスト」を受賞。2003 年にはオペラ・バスティーユとパリ・シャトレ座でヴォーカルコーチを務め、ジョン・エリオット・ガーディナーと 共に働く。その後ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団等、多くのオーケストラを指揮し、トルコ国立歌劇場の常任指揮者に就任。2004 年にスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の指揮をきっかけに多くのオファーを受けるようになり、スロヴァキア国立歌劇場で「リゴレット」初演を指揮。2012 年にはウィーン国立歌劇場のヤナーチェク作品の新演出の総責任者を務めるようになる。レパートリーは、交響曲に加え、ドン・パスクワーレ、ナブッコ、カヴァレリア・ルスティカーナ、椿姫、アイーダ、な どのイタリアオペラ、フィデリオ、さまよえるオランダ人、サロメなどドイツの大作を得意とする。
2013年9月にはウィーンでのエディタ・グルベローヴァのガラ・コンサートで指揮をする他、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団、スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団など共演多数。特にグルベローヴァからの信頼は厚く、昨年のプラハ国立歌劇場オペラ来日公演では、グルベローヴァからの指名を受け、彼女の出演公演すべてで指揮を担当。また来日に伴い川口リリアホールにて行われた彼女のリサイタルではピアノ伴奏を行った。

 

東京フィルハーモニー交響楽団


 (c)上野隆文

1911年創立。2011年に日本のオーケストラとして最初の100周年を迎えた、日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。メンバー約130名。シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者にアンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフを擁する。
Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「平日/休日の午後のコンサート」を中心とする自主公演、新国立劇場等でのオペラ・バレエ演奏、『NHK名曲アルバム』『NHKニューイヤーオペラコンサート』テレビ朝日系『題名のない音楽会』、テレビ東京系『東急ジルベスターコンサート』などの放送演奏により全国の音楽ファンに親しまれる存在として、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。海外公演も積極的に行い、国内外から高い注目を集めている。
1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

公式ウェブサイト http://www.tpo.or.jp/
公式フェイスブック https://www.facebook.com/TokyoPhilharmonic/
公式ツイッター https://twitter.com/tpo1911/

 

予定曲目

ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「春の声」
ロッシーニ:歌劇《セヴィリアの理髪師》よりロジーナのアリア「今の歌声は」
トマ:歌劇《ハムレット》よりオフィーリア狂乱の場 ほか

 

公演会場・チケット価格

2018年

奇跡のソプラノ エディタ・グルベローヴァ 日本最後のリサイタル

  • 10/28(日) 開演14:00 サントリーホール
    エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)、ペーター・ヴァレントヴィッチ(指揮)、
    東京フィルハーモニー交響楽団(出演)
    S席¥21,000 A席¥17,000 B席¥13,000 C席¥9,000

 

お問い合わせ先:楽天チケット/コンサート・ドアーズ 03-6628-5416(発売日・平日10:00-18:00)

チケットはこちら(楽天チケットならポイントがたまる!)