~加藤浩子のスロヴェニア マリボール国立歌劇場レポ その2~ 有望な若手を積極的に起用!《アイーダ》魅惑のキャストたち 

《カルメン》の日本ツアーで、水準の高さを印象づけたマリボール歌劇場。 10月の《アイーダ》でも充実のキャストが組まれている。主役のアイーダに、 マリア・グレギーナとフィオレンツァ・チェドリンスの2大スターが揃うのも楽しみだが、若手中心の組も期待度は高い。4月の現地公演でアイーダとアムネリスを歌ったクリスティーナ・コーラー(ソプラノ)とグアダルーペ・バリエントス(メッゾ・ソプラノ)も大器だ。

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※アイーダ役のクリスティーナ・コーラー(東京公演はアイーダ役がグレギーナ、チェドリンスとなります。)

「アイーダはとても美しく、共感できる役。嫉妬やプライドなどヒューマンな感情を共有できる」というコーラーは、メッゾ・ソプラノから転向したというだけあって、張りのある堂々とした美声で会場を魅了。「アムネリスは大好きな役柄。強く情熱的で、王女らしく気まぐれ」と語るバリエントスは、《カルメン》来日公演にも出演して話題を呼んだばかり。 役柄への天才的な没入と、豊麗で通りのよい声で聴衆を熱狂させた。既存のスターを聴くか、将来の大スターを確かめるか。どちらも《アイーダ》公演の楽しみ方だ。