エディタ・グルベローヴァ

ソプラノ

スロヴァキアのブラティスラヴァ生まれ。故郷の音楽院を卒業し、1968年に同地の歌劇場に《セビリアの理髪師》のロジーナでデビュー。ウィーンに出て、1970年にウィーン国立歌劇場《魔笛》の夜の女王でデビューし、プロとしての本格的な活動を開始した。カール・ベームに認められ、1976年の《ナクソス島のアリアドネ》ツェルビネッタで国際的な注目を集める。以後は世界の一流歌劇場や音楽祭に次々とデビューし、キャリアを広げて行く。《リゴレット》のジルダ、《ランメルモールのルチア》のルチアなどコロラトゥーラの分野で大成功を収めた彼女が、次に挑んだのはベルカント・オペラだった。《清教徒》《シャモニーのリンダ》《テンダのベアトリーチェ》《夢遊病の女》《連隊の娘》など、当時としては珍しい演目を披露。またドニゼッティの女王三部作もエディタが取り上げてから人気になった作品だ。キャリアの後半には《ルクレツィア・ボルジア》や《ノルマ》を歌い、《異国の女》を蘇演した。キャリアの前半は“コロラトゥーラの女王”として、後半は“ベルカントの女王”として、エディタはオペラ界の頂点に立った。昨年のプラハ国立歌劇場オペラ来日に伴うソロコンサートでは、全く衰えを感じさせない、むしろ深みを増したコロラトゥーラを披露。客席はスタンディングオベーション、“コロラトゥーラの女王”健在をアピールした。